今回は、その813でのチェーンステッチのやり方を紹介します。
普通の縫い方と違う点を列挙すると
●上糸の通し方が少し違う。
天秤横のチェーンステッチ用・糸案内金具を引き出す。
天秤に糸を通した後にこの金具部分に糸を通します。普通の糸かけより1つ通すところが多いくらいです。
左が通常縫いの時、左がチェーンステッチ時に引き出す金具。天秤の横にあります。 |
●下糸は必要なし。
ジャノメ813のチェーンステッチは上糸だけで環状の縫い目をつくるので、下糸は必要ありません。
ボビンケースとボビンを取り出し、ボビンケース挿入部に専用部品を入れます。
ラッチをもって釜にセット
この部品を押さえながらはずみ車を手で手前に回すとカチっと音がするので、これでセットが完了です。
●チェーンステッチ用の押えがありますのでセットします。
●上糸は長めに引き出さないといけない。
上糸は20cmくらいと通常の上下糸で縫う場合よりも長めに引き出しておかないといけません。
最初、説明書の書いているとおり部品をセットしたものの全然縫えませんでした。針は動いているのに糸が布に絡んでいきません。
何がおかしいのかと再度説明書に目を通すと、上糸を20cm引き出しておくと書いてあり、これをしていないからうまく縫えないのではないかと思い、試してみると、、、、
上手く縫えました。
表は普通の縫い目。裏側が環状・チェーンになっています。
家庭用ミシンでチェーンステッチができました。
なお、チェーンステッチ専用でBelnaという小さな電動ミシンがあるようです。おそらく今は販売されていないと思いますが、オークションなどでは安価で販売されています。
これでもチェーンステッチはできるのでしょうが、そんなにチェーンステッチばかりするわけではないので、家庭用ミシンで部品を変えるだけで簡単にチェーンステッチができる813はかなりの優れものです。
これを考案した人ってすごいなーと、ただただ感心するばかり。
ただし、このチェーンステッチは単環縫いと呼ばれるのもので、本格的な工業用チェーンステッチミシンやカバーステッチミシンで出来る二重環縫いチェーンステッチとは強度が違います。
単環縫いは下糸を使わず、1本の糸だけで縫うので、縫い目としては弱く、すぐにほどけてしまうというのも特徴です。
変わった縫い方が出来るので面白いのですが、実用で使うのにはあまり向いていません。
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