2016/10/21

あれば便利なアイロン定規

ソーイングに欠かせないのがアイロン。

仕上げ時はもちろんですが、クセをつけたり、伸縮を落ち着かせたり、あらゆる場面で活躍します。

縫う前の準備として、アイロンで綺麗に折っておけば、ソーイングがよりやりやすく、また仕上がりもきれいになります。

1㎝や2㎝、3㎝と縫い代を折る際も、長い距離になると、曲がらずに折っていくのがなかなか難しくなってきます。

そんな時、アイロン定規を当てて折れば楽なのはわかっていたのですが、このアイロン定規も市販のものを買うとなかなか高いのです。

ただのボードに縦横格子状に1㎝、2㎝と線が引いてあるだけなのですが、アイロンをあてるので素材がどんなものでもいいわけではなさそうだし、どうしようかずっと迷っていたのです。

厚紙に線を引いて作ってしまえば作れるようなので、私もいずれ自分で作ろうと思っていましたが、そのままになっていました。

手アイロンで折り目を付けていくときは手持ちの定規の横のラインを目安に折っていたのですが、熱を持つアイロンの場合は、最初に折り目をはかって折って、ある程度の距離を折ったら曲がっていないか確認のためまた測りとやっていました。

先日、生地を買いに行ったお店でたまたま他店よりやすくなっていたので、この機会にと買ってみることにしました。

こんな感じです。

確かに便利です。あれば安心ということで買ってよかったですが、手間を惜しまない人、近所の店では1000円くらいで売ってあるところしかないし、そこまで出すらならまあ要らないかという方は自分で厚紙に線を引いて作ればいいのではないかと思います。

アイロン定規と同じクロバーが製造販売しているソーイングゲージというものもあります。
http://www.clover.co.jp/cgi-bin/clover_search/syousai/index.html?hinnban=25321

デザインは少し違いますが、海外ではMeasuring Gaugeというものがあるようです。

2016/10/14

リッパーよりもボタンノミ!?

今までボタンホールの穴あけは、ソーイング本でも書かれていて、多くの人がそうするように、待ち針を端っこさして、切りすぎないようにしてリッパーで切り裂くようにしていました。

或る時海外のブログを見ていたら、chisel(日本語ではノミ)で開けると書かれていたのです。

CLOVERと柄に書かれていたので、これは日本でも売っているんだろうなと思い調べてみたら、ボタンノミという商品を発見できました。
気になったので手芸店で見てみたら、結構どの店でも置いてありましたが、今まで全く気にしていなかったので、あることすら知りませんでした。

私がみた海外ブログでは持ち手が薄い木目で出来たCLOVER製のものだったのですが、日本の手芸店やネットショップなどで見ると、プラスチックの赤い持ち手のものが現在主に販売されているようです。
どちらかといえば木製の方が好みなのでそちらの方が
欲しかったのですが、現在は廃番のようで、手に入れにくいので、まあいいかと赤いものを買ってみました。


大体1000円+税、安いところで800円くらいで販売されています。
高いのか安いのか何とも言えない値段ですが、ボタンホールに合わせてボタンノミで押えれば簡単に切れるので、便利です。
仕上がりについては、こちらの方が少しだけ綺麗な気もしますが、リッパーで切ったものとそれほど変わりません。

よって、そんなにボタンホールの穴をあけることがない人はリッパーでいいと思います。


日本のメーカーが出している便利な道具があるので、一応紹介してみました。

2016/10/12

ボビン収納 綿棒2本どめ法 番外編 工業用糸

前回の投稿で紹介した、綿棒2本を使ったボビンと糸巻きの対応収納方法ですが、工業用糸の場合は、糸巻の径が大きいので前回のやり方ではできません。

工業用の場合は多くの人がそうやっていると思われるとおり、ボビン収納ケースを使って、糸と対応するように管理して収納した方がいいような気がしますが、
家庭で工業用糸を使っている人で、何とか綿棒2本どめでやりたい場合は、やろうと思えばできます。

コーン巻きの下の穴から、綿棒2本を通したボビンを突っ込み 上から綿棒を引っ張れば固定されます。



糸巻の上部で綿棒2本が広がっている形にしておけ安定度が増します。
白い耳のウサギみたいですね。

取り出すときがやや面倒なのですが、上から綿棒を押しこめば出てくると思いますが、出てきにくい場合は、上から押した後下から綿棒を引っ張れば出てくるでしょう。
下から綿棒の先に指が届かない場合上からトンドンとたたけばボビンが落ちてきます。

ボビンを2個入れた場合は、ウサギの耳のでっぱりが短くなりますが、こんな感じになります。
やや不安定ですが、一応入ります。

このやり方、家庭用の糸駒と違って、出し入れが面倒なので、それ程おすすめしませんが、一応できるということだけお伝えしておきます。


2016/10/09

ボビンの収納 お困り解消

ボビンって増えてくると収納に困りませんか?

私も最初はミシンの本体に付属の付属品収納ケースに入れていて問題なかったのですが、だんだん糸が増えてきたり、ミシンを何台も買ってしまっているので、それぞれのミシンにボビンを入れていては効率が悪いのです。

手芸屋さんやミシン販売店にはボビン収納ボックス(ボビンキーパー)って売られていますよね。
あれ大体500円から1000円くらいするので、買うかどうか迷うものです。
100円ショップで売られている収納ケースとそれほど変わらない素材で作られているので、余計に高いと感じてしまって、なかなか購入に踏み切れないのです。

これは今やあらゆる商品で言えることですが、100円ショップが生活に根付いてしまったために、

 こんなの100円で買える。もったいない。100円ショップにこれと同じようなもの売ってないかな。
 100円ショップで売っている材料で何とか工夫すれば代用できる。

あらゆる生活の場面、買い物するとき、こんな風に考えてしまうこと多いと思います。

だから1000円もすると躊躇するのです。

私も以前からボビン収納ボックスが欲しいと思っていましが、今ある100円ショップで買った小物収納ケースにバラバラとまとめて入れておく方法で何とかなっているからやり過ごしていました。

でも、糸が上から一目でわからないから、いちいち取り出して確認しないといけないし、ボビンから出た糸端が絡まることもあるしと、やっぱりボビン収納ボックスがあればいいんだろうな、くらいに思っていました。

やっと先日、ネットでボビン収納ボックスを買いました。ほかの部品を買うついでで送料もかからないし、値段も安かったので買ってみようと思えました。
ボビン収納ケースは手芸クラフト系有名メーカーから出ているスポンジが入ったものもあるのですが、これはプラスチックの仕切りのみのシンプルなデザインです。
こんな風に収納できます。


ただし、ボビンの糸って、糸の色の微妙な違いや番手、糸の種類などによって、時間が経過すると判別がつかなくなります。
番手や色、糸の種類が複数混在している場合には、どの糸駒から巻いた糸かかわからなくことがあるのです。

それを解消するのが、糸こまと同じ糸種のボビンをとめておけるボビンキャッチャーというもの。
これであれば、ボビンの糸がどの糸か一目でわかります。
ただし、6個で300円くらいします。これでは糸が増えてくると結構な出費になります。
 まとめて30個、50個、100個と買えば6個入りよりは1つあたり安く買えるところもあるようですので、これが気に入った
 方はまとめて買ったほうがいいかもしれません。

ここでまた100円ショップなのですが、ダイソーにもボビンストッカーという商品が売られています。
形状は異なりますが、ボビンキャッチャーのように糸駒とボビンをとめておけるもので、これも6個入りです。
これならそれほどコストはかかりませんが、それでも6個しか入っていないので、ボビンが多い場合はそこそこの数を買わないといけません。だから私は購入するにいたりませんでしたが、糸の数が多くない場合はいい商品だと思うので、買って活用してください。

棚などにつかう、ダイソーの木製のダボ(6㎜径のもの)を使いボビンや糸駒の収納に使っているという情報もありました。糸駒とボビン別々に収納する場合、これを使うと有効な感じもしましたが、糸駒とボビンをまとめる時はボビンキャッチャーやボビンストッカーと違い、ダボの形状がまっすぐなので、出し入れがやや面倒な気もしてピンときませんでした。

何とかならないかと、私が考えてやってみて、うまくいったのが、 ”綿棒2本どめ” 法です。
綿棒もものによっては先端の固さや形状、全体の長さが違うので、すべてのものでできるかはわかりませんが、
今回使ったのは、またままたダイソーのこれ。

綿棒もドラッグストアでは300円くらいするものもありますが、100円で250本はいっているので、1つに2本使っても125セットは作れるということです。

  家にあったドラッグストアで買った綿棒も長さが同じくらいで同じようにできましたが、200本しか入っていなかった
  ので、コスト的にはダイソーなど100円ショップのものですね。

綿棒2本どめは、少しだけ操作が面倒かもしれません。
2本そろえてそのまま突っ込むと入れにくいので、出し入れするときはまず1本を糸駒に入れて、その後ボビンをいれ、その後もう1本綿棒を押し入れれば固定できます。
綿棒2本をずらした状態にすれば、そのままボビンを抜いたりも出来ます。



この綿棒、長さが70㎜/7cmくらいなのですが、
一般的な糸駒の高さが4㎝、ボビンの高さが1㎝前後であることを考えると、2㎝あまります。多少綿棒のでっぱりが長い気もしますが、持ち手として邪魔というほどではありません。

さらにもう一つ、綿棒2本どめのメリットがあります。ここからが本領発揮です。

複数ミシンを持っている人、職業用を本縫い用、家庭用をボタンホール用にしている人ってそれなりにいると思います。
市販のボビンキャッチャーなどは基本的にボビンを一つしか留められない設計ですが、この綿棒2本どめはボビン2個を固定できるのです。
7㎝の綿棒に4㎝糸駒と、1cm前後のボビン2個(職業用1、家庭用1)というように1つの糸駒で2種のボビンがある場合も1つにまとめられます。
2つボビンをとめた場合は1㎝くらいあまるので、持ち手として適度な長さでとても便利です。



どのボビンでも、真ん中の穴の径はほとんど変わらないので、ほぼすべてのボビンでこの方法が使えると思います。上の写真はベルニナCBフック用のボビンですが、HA型も問題なくできましたし、下の写真の2つ入れてあるボビンは、下が家庭用で一般的なプラスチック11.5㎜ボビンで
、上は職業・工業用のボビンです。

2種以上のボビンを使い分ける必要がある人には、さらにこの綿棒2本どめが有効と感じられるでしょう。

なお、ボビンから糸端がでてくるのがボビン収納で困ることの一つなのですが、2つの綿棒の間に糸を挟んでおけば、ボビンから糸がバラバラ出てくることもありません。(1つしかボビンを入れない場合は綿棒の細い部分に1、2回糸を巻きつけて、綿棒先端で糸端を挟むと、とめやすいです。)

気になった方、ボビン収納に困っていた方で、気になった方は、ほとんどコストもかからないので、ぜひ試してみてください。

長期間使用したわけではないので、綿棒の先がほつれたりしてくることもあるかもしれませんが、安いので、その時は気軽に取り換えればいいですね。

2016/10/05

きれいに、まっすぐ端を縫う方法

押えってみなさんどれくらい付け替えているのでしょう。

端から1㎜、2㎜を綺麗に縫うには、生地を綺麗に切って折っている必要がありますし、少しゆがんだりすることはよくあると思います。

もっとまっすぐ綺麗に縫えたらいいのに。
そう思うことあるのではないでしょうか?

2枚重ねならまだしも、生地が4枚以上重なっているときはまっすぐ端を縫っていくのが難しくなります。

そんな時、職業用や工業用なら段付き押えがありますので、押えに沿って生地をセットし、送っていけば綺麗にまっすぐ縫えます。


私も段付き押えを持っているのですが、職業用の場合押えを交換するためには、ネジを外して付け替えないといけないので、面倒なのでほとんど標準押えで縫ってしまうのですが、長く細い紐状のものを縫うときどうしても一部で少し曲がってしまうことがあったので、段付き押えに付け替えてみたら表裏ともに端から一定の幅で綺麗に縫えました。やはり便利ですし、少しの手間をかけて押えを付け替えてから縫ったほうがいいと、考えを改めました。

では家庭用の場合はどうか。

家庭用はスナップオンなどワンタッチ式のものが多く、押え交換も楽なのですが、残念ながら家庭用には段付き押えはありません。
その代わりにジグザグミシンであれば殆どすべての機種で、まつり縫い押え(ブラインドステッチ押え)がついていると思います。
これを使えば綺麗に端縫いができます。

ジャノメではくけ縫い押えとなっていて、こういうものです。(ジャノメは機種によって形状が違いますし、まつり縫い押えと書いている機種もあるようです。)


ベルニナはこれ。5番です。

その他シンガーやブラザーなど汎用的な家庭用押えを使うメーカーはこのようなものです。


これに生地の端を沿わせて送っていけば端縫いを簡単に綺麗に縫えます。

針基線を変更できる機種であれば、右端、左端どちらに布を置いてもガイドとすることはできますし、基線の変更が細かくできるものであれば、端からの距離調節も容易で便利です。

針基線の変更ができない機種は、まつり縫い押えからの距離を変更できませんので、この押えを使った縫い方は現実的ではないかもしれません。
直線では針基線が左にしかならないミシンもありますし、押えの形状も少し違っていますから、自分のミシンでできるかどうかは、押えをまつり縫い用のものに付け替えて手回しで針を落としてみて、縫えるか試してみることをお勧めします。